私たちについて

会長あいさつ

「ハード中心の時代からソフト重視のまちづくりへ」一般社団法人 コミュニティネットワーク協会会長 袖井孝子

日本はいま大きな岐路に立っています。少子高齢化と、それにともなう過疎化が進行するなか、いかに持続可能な社会を築いていくか。私たちの喫緊の課題になっています。

私がお茶の水女子大学の家政学部に所属していた頃、日本家政学会が立ち上げた研究プロジェクトに参加する機会がありました。食物学、被服学、建築学の専門家の方々との意見交換を通じて、毎日の食事の仕方や身に着ける衣服、住んでいる家の間取りなどが家族のありかたに多大な影響を与えることが判明し、まさに目からうろこでした。価値観やライフスタイルが住まいや住まい方を決める一方で、住まいや住まい方が夫婦関係や親子関係を規定していく。住まいは単に風雨や外敵から家族を守るだけでなく、家族関係や個人の発達にも影響するのです。

30年あまりも前のことになりますが、高齢住宅を手掛け始めたばかりの高橋英與さん(現コミュニティネットワーク協会理事長)が名古屋の街中につくった小規模な高齢者住宅に出会ったことが、私のその後の研究の幅を広げてくれることになりました。その住宅は、外枠のみを提供し、内部は個人の好みに合わせて設計するというものでした。1階に居酒屋や雑貨屋を開いて入居者が働けるようにし、2階には保健師が常駐して地域住民の相談も引き受ける、小学校と隣接する立地で高齢者と子どもたちの交流を育むなど、従来の高齢者住宅のイメージを覆すものでした。

子どもから高齢者まで、さまざまな世代がともに暮らし、人々が住まうだけでなく、働き、学び、交流することで豊かな暮らしができる。そして医療介護施設や保育園、学校などが日々の生活を支える。今やデベロッパー主導による建物ありきの高度経済成長の時代から、空き家を活用して高齢者住宅や小規模多機能施設、デイサービス、グループホームを運営するといったソフトの面を重視したまちづくりの時代へと変化してきています。

全国各地において、住民が安心して暮らし続けられるまちづくりをサポートしていくことが、私たち、コミュニティネットワーク協会の使命と考えています。

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