私たちについて

会長あいさつ

「ハード中心の時代からソフト重視のまちづくりへ」一般社団法人 コミュニティネットワーク協会会長 袖井孝子

「コロナ禍におけるコミュニティネットワーク協会の課題と展望」

2020年は、コロナに明け、コロナに暮れた1年でした。2月には大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号における集団感染が報じられましたが、私を含め多くの人にとって新型コロナウイルスの感染拡大は、よそ事にすぎなかったようです。

ウイルスは熱に弱いから、気温が上昇する夏になれば終息するだろうとか、近い将来、ワクチンや治療薬が開発されるだろうという楽観的なムードがあったことは確かです。3月には、夏に開催される予定だった東京オリンピック・パラリンピックの延期が決まり、4月には緊急事態宣言が出されました。この頃から、外出には常にマスクをつけるのが当たり前になり、マスク不足が顕在化しました。

その後、花粉症の季節が終わっても、人びとはマスクをつけ、三密を避け、人と人との間に距離をおくソーシャルディスタンスを維持しています。にもかかわらず、感染拡大は留まるところを知らず、秋以降は、猛威を振るっています。

人と人とがふれあい、緊密なコミュニケーションをとることで、一体感や目的の共有を図り、最期まで安心して暮らせる住まいやコミュニティを創り出すことに努めてきたコミュニティネットワーク協会にとって、近接した関係が禁じられるコロナ禍の状況は、大変な痛手でした。

廃校になった栃木県那須町にある旧朝日小学校を利用して交流の場をつくり、多世代交流や仕事作り、地域包括ケアの拠点と高齢者住宅の建設に取り掛かっている那須プロジェクト、東京都豊島区池袋における古いビルの一室を利用して交流の場を設け、空き家を活用してセーフティネット住宅を創り出した豊島プロジェクト、いずれも利用者や利用予定者との話し合いを通じて、どのような場を創り出していくかを話し合い、開設しましたが、まだまだ、途上にあります。そうした試みが、新型コロナによって遅延されるのは、とても残念なことです。

新型コロナの感染拡大は、多くの人の職を奪い、生活困窮者を増加させました。コロナが生み出した経済格差に対応できる、新たな住まい、住まい方を構築することも今後の大きな課題です。新型コロナの感染拡大は、いずれ終息しますが、新たな感染症の再来は避けられないでしょう。直接的な接触を避けながら、相互理解を深め、目的の共有を図るための方策をさぐることも新たな課題として受け止めたいと思います。

2021年が、少しでもよい方向をたどることを心から願っております。(2021年1月吉日)

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